【WebSummitまとめ・ステージ編】 Chief Security Officerが語るfacebookの安全性と、BMWが描く自動運転の未来
中心のCenter Stageでは平均20分ずつ、21に分かれる分科会(といっても大きな部屋は1,000人収容だったりする)に登壇する中でもスター選手が登壇する。オープニングを飾ったFacebook、メインパートナーであるBMWの講演についてまとめる。
スーパーコンピューターが、2021年に自動運転に実現する
今回BMWは、いくつかの登壇に加えて、ブース出展=自動運転体験ゾーンも行っている。昨日のカルロス・ゴーンの登壇は、このBMWの大型パートナーシップがあったからではとも思わせるような、力の入れようだ。今日もCenterStageに自動運転の責任者、Senior Vice President Fully Automated Driving, Driver Assistance, BMW Group(すごい肩書きですよね)が登壇。自動運転実現への構想について語った。
変化は徐々に、社会との共存が肝
実装の手始めは、リモート駐車から普及させる。情報処理量も公道よりは少なく、駐車場内をスマホで操作すれば、人の出入りの幅も駐車スペースに充てられる。
だが、急速には起こらないと強調。BMWではフェーズを5段階にとらえており、一つずつステップを踏んで、社会との共栄を目指していく。
今後の構想については、customer、 technology、communityの3軸で語る。特に、customer、communityについての言及が多かった。テクノロジーで達成するのは当たり前、その先にどんな豊かな生活が待っているのか、ビジョンを強調していた。
実際に、テクノロジー技術だけを語るのではなく、その先にどんな生活が待っているのかを語ることが大事、とオープニングでもPaddyが示唆していた記憶がある。
オープニングには、facebookのCSO=Chief Security Officerが登壇
・DAU 11億人のうち、9億5500万人は北米以外在住、内2億4600万人がヨーロッパ在住
・しかし、66億人のうち、たった30億人しかインターネットへのアクセスがない実情
ネット環境のない全ての人にサービスを届ける。そして"Make the world more open and connected.. SAFELY"を実現。
前提として、セキュリティと安全性を混同してはいけない、という点を強調。セキュリティが整っていても、人が傷つく可能性は沢山ある。facebookは、その安全性を追求していく。
facebookアプリさえいれておけば安心な時代?
一例として、ネット上で一番恐ろしい脅威ともいえるパスワード流出、アカウントジャックへの対策。
オーソドックスなログイン認証ももちろん行うが、もし仮に、PCを無くして、同時にスマホも無くして、パスワードを忘れた場合、どうしますか?email認証と答えると思いますが、さらに、emailも誰かにジャックされたら?
facebookは、ソーシャルグラフを活用した独自の認証システムで対応。友人を表示し、その中から信用できる相手を選び、直接連絡して、その相手がverifyするとアカウントが復活する、というもの。
さらに、モバイル上は更に様々な危険が孕んでいる。そもそも端末自体が安全でない可能性もあるし、知らない間にDLしてはマズいサービスをユーザーが使ってしまっている可能性もある。それを個人の自己責任とする?NO。facebookはそうしません。"Facebook apps as self defending apps"として、facebookがユーザーの安全を担保する。パスワードがブラックマーケットに出ていないかも膨大なコストを投じて調べている。最も安全なプラットフォームを目指しています。
最高のサービス、本当にユーザーを幸せにしているか?
現実世界での安全性が肝となる。それを実現するのは、エンジニア、テクノロジスト、そして政府。最も安全なプラットフォームとして、facebookもそれを内に閉じずに、オープンソース化している。
最後に、安全性、セキュリティ、信頼、その3つが合わさってはじめて良いサービスが実現します。サービス作りに携わっているこの会場の多くの人々に、それを心にとめてほしい。(拍手)
以上、反応も良く人の入りも多かった2部を、11月9日朝につき、アイスブレイクは99%大統領選ネタの現地よりお届けしました。
参考記事:そもそもWebSummitって?イベント概要はこちらから
【WebSummitまとめ・会場編】ひたすら出会い続ける、出展社とネットワーキングの様子
WebSummitの魅力、ネットワーキングについて紹介します。もちろんコンテンツも魅力的ですが、講演中も、隣に座った人とHiするのは当たり前。よっぽど腹をくくらない限り、一人ぼっちになることはできません。非常にオープンなイベントです。単身参加の外国人も多い。どんな人がどんな目的で参加しているのか?概要をまとめます。
人の集まりではVR系、IoT、Robotics系が多い印象。ただ、実際に体験できる点が大きいのと、日別で出展者が変わるので一概にはいえないが、AutoTechゾーンを作り自動車特化にしている影響もあるのか、自動車関係の出展も目立つ。
そして翌日は9:00amから長蛇の列で、会場へと向かう。4日間続く。
【WebSummit開幕・速報】アメリカはオワコン?ヨーロッパの時代が始まる。
Web Summitの発起人、Paddyが登場。アイルランドの身内仲間500人で始まったイベントが、5年間で50,000人が訪れるグローバルイベントに急成長した経緯を語ります。
そして今年は、発祥地であるダブリンを離れ、メジャーとはいえない都市リスボンに移動し、町中を大規模ジャック。ひとつの国(彼らにとっては外国)の一大行事と化しています。
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ミレニアルはもう古い?時代はGenerationZ。公式セッション1日目速報
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ad:tech new york オープニングキーノート「変化は気持ち悪いけれど、備えあれば憂いなし。」
今年20周年のad:tech newyorkに参加しに、NY Javits Centerへにきています。
先ほどのオープニングキーノートについて、簡単にメモをまとめます。さすがTobaccowala氏、会場は超満員。スライド無しで、特にオーバーなリアクションもなく淡々としたスピーチなのですが、人を惹きつける不思議な話し方をする方です。時代の流れが早すぎてスライドなんて作れるか、次がeMarketer(素敵なスライド盛りだくさん)と笑いを取りつつ、開始。
これが、RISEの最終ピッチに残った3社です。
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