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Tech Hunting 101

テックなカンファレンスの中の人です。主に海外出張先から、速報をまとめます。

【WebSummitまとめ・ステージ編】 Chief Security Officerが語るfacebookの安全性と、BMWが描く自動運転の未来

中心のCenter Stageでは平均20分ずつ、21に分かれる分科会(といっても大きな部屋は1,000人収容だったりする)に登壇する中でもスター選手が登壇する。オープニングを飾ったFacebook、メインパートナーであるBMWの講演についてまとめる。

 

スーパーコンピューターが、2021年に自動運転に実現する

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今回BMWは、いくつかの登壇に加えて、ブース出展=自動運転体験ゾーンも行っている。昨日のカルロス・ゴーンの登壇は、このBMWの大型パートナーシップがあったからではとも思わせるような、力の入れようだ。今日もCenterStageに自動運転の責任者、Senior Vice President Fully Automated Driving, Driver Assistance, BMW Group(すごい肩書きですよね)が登壇。自動運転実現への構想について語った。

 

変化は徐々に、社会との共存が肝

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実装の手始めは、リモート駐車から普及させる。情報処理量も公道よりは少なく、駐車場内をスマホで操作すれば、人の出入りの幅も駐車スペースに充てられる。

だが、急速には起こらないと強調。BMWではフェーズを5段階にとらえており、一つずつステップを踏んで、社会との共栄を目指していく。

 

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今後の構想については、customer、 technology、communityの3軸で語る。特に、customer、communityについての言及が多かった。テクノロジーで達成するのは当たり前、その先にどんな豊かな生活が待っているのか、ビジョンを強調していた。

実際に、テクノロジー技術だけを語るのではなく、その先にどんな生活が待っているのかを語ることが大事、とオープニングでもPaddyが示唆していた記憶がある。

  

オープニングには、facebookCSO=Chief Security Officerが登壇

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・DAU 11億人のうち、9億5500万人は北米以外在住、内2億4600万人がヨーロッパ在住

・しかし、66億人のうち、たった30億人しかインターネットへのアクセスがない実情

 

ネット環境のない全ての人にサービスを届ける。そして"Make the world more open and connected.. SAFELY"を実現。

前提として、セキュリティと安全性を混同してはいけない、という点を強調。セキュリティが整っていても、人が傷つく可能性は沢山ある。facebookは、その安全性を追求していく。

 

facebookアプリさえいれておけば安心な時代?

一例として、ネット上で一番恐ろしい脅威ともいえるパスワード流出、アカウントジャックへの対策。

オーソドックスなログイン認証ももちろん行うが、もし仮に、PCを無くして、同時にスマホも無くして、パスワードを忘れた場合、どうしますか?email認証と答えると思いますが、さらに、emailも誰かにジャックされたら?

facebookは、ソーシャルグラフを活用した独自の認証システムで対応。友人を表示し、その中から信用できる相手を選び、直接連絡して、その相手がverifyするとアカウントが復活する、というもの。

さらに、モバイル上は更に様々な危険が孕んでいる。そもそも端末自体が安全でない可能性もあるし、知らない間にDLしてはマズいサービスをユーザーが使ってしまっている可能性もある。それを個人の自己責任とする?NO。facebookはそうしません。"Facebook apps as self defending apps"として、facebookがユーザーの安全を担保する。パスワードがブラックマーケットに出ていないかも膨大なコストを投じて調べている。最も安全なプラットフォームを目指しています。

 

最高のサービス、本当にユーザーを幸せにしているか?

現実世界での安全性が肝となる。それを実現するのは、エンジニア、テクノロジスト、そして政府。最も安全なプラットフォームとして、facebookもそれを内に閉じずに、オープンソース化している。

最後に、安全性、セキュリティ、信頼、その3つが合わさってはじめて良いサービスが実現します。サービス作りに携わっているこの会場の多くの人々に、それを心にとめてほしい。(拍手)

 

 

以上、反応も良く人の入りも多かった2部を、11月9日朝につき、アイスブレイクは99%大統領選ネタの現地よりお届けしました。

 

参考記事:そもそもWebSummitって?イベント概要はこちらから

 

【WebSummitまとめ・会場編】ひたすら出会い続ける、出展社とネットワーキングの様子

 

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WebSummitの魅力、ネットワーキングについて紹介します。もちろんコンテンツも魅力的ですが、講演中も、隣に座った人とHiするのは当たり前。よっぽど腹をくくらない限り、一人ぼっちになることはできません。非常にオープンなイベントです。単身参加の外国人も多い。どんな人がどんな目的で参加しているのか?概要をまとめます。

 

WebSummit 概要
参加者数:53,056名(内インベスター1,300名)
参加者国数:166カ国(!)
出展企業:1,490社
登壇者数:677名
主催:WebSummit社(ダブリン)
 
※普段イベント主催者なので肌感でなんとなくの人数はわかるのですが、実際、この数は本当にいると思います。常に3万人強は会場内を回遊している印象。
 
出展者は3フェーズに分割
ALPHA:アーリーステージ(BETA以外全部)
BETA:100-300万ユーロ調達済み、あるいは市場評価がそれ同等と判断された企業 by事務局
START:300万ユーロ調達済
構成比率は、ALPHAが全体の60%、BETAが25%、STARTが15%
過半数を占めるALPHAが、各企業の持ちスペースも小さく密集具合からか、最も人も集まっているようにみえる。

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18カテゴリー別
上記3フェーズが、各18カテゴリに分割される。例えばFintechゾーンの側ではMoneyConfを開催しており、ゾーンの側には関連のあるステージがそれぞれ配置されている。そのゾーンだけで一つのイベントとして成り立っている。「僕イギリスから来たんだけど、SaaS Stageを見に来たの。だから明日で帰るよ(SaaSが2日間のみで翌日以降は別テーマに衣替えのため)」という人とも普通に出会ったりする。参加費は早割でも平均800ユーロはくだらないのだが、掻い摘んだ参加でもちゃんと元取れたな、と思わせてくれる濃密さだ。
Advertising
AI
BigData
Content & Media
Design
eCommerce
Education
Enterprise
Entertainment
Fashion
Fintech
HealthTech
Marketing
Music
Travel
Robotics
Sports & Fitness
VR
※目視につきアップデート可能性有

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人の集まりではVR系、IoT、Robotics系が多い印象。ただ、実際に体験できる点が大きいのと、日別で出展者が変わるので一概にはいえないが、AutoTechゾーンを作り自動車特化にしている影響もあるのか、自動車関係の出展も目立つ。

 

5万がいる中での、マッチング方法は?
公式アプリ上に参加者全員とのチャット機能がついているので、場内は名刺いらず。皆、アプリ片手に会場を歩く。
⬇︎このように参加者誰にでもメッセージが送れる。試しにカルロス・ゴーン氏にもメッセージを送ってみたのは既読スルーだったが、某企業のVPにHiと送ったのは返事がきてNightSummitで会えることになった。会いたいと思ったら、だいたい会える。かも。

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加えて、Investor Passを購入すると、参加スタートアップ企業の全情報の入ったスプレッドシートが提供される。そのシート上で、例えば、国、社員人数、サービス内容、などでソートをかけ、当日会場で会うアポイントメントまで完結できる。特にALPHAについては、日別で出展者が異なってしまうので、なおさら事前マッチングが重要になる。ちなみにいつ出展するかは事務局の意向で決まる、らしい。
 
ネットワークといえばここ=名物NightSummit
会場で少し会話をしたら、後は「See you later at NightSummit.」となるのが比較的お決まりのフレーズ。ほぼ全員かならず参加するのが、このNightSummit。パーティは会場ではなく街の一角がすべてWebSummitにジャックされる形。特定の店ではなく、WebSummitのサインがあればどこでも入ってOK。お店によって、参加者は全て20% OFFだったり、太っ腹なお店は1杯無料だったり、特別カクテルが出てきたり、好きな盛り上がり方をするお店を選んで参加することができる。
21:30開始だが、1:00amになっても街は明るく賑やかだった。

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そして翌日は9:00amから長蛇の列で、会場へと向かう。4日間続く。

【WebSummit開幕・速報】アメリカはオワコン?ヨーロッパの時代が始まる。

50,000人が集結。オープニングのPaddyの登場に会場が熱狂。

Web Summitの発起人、Paddyが登場。アイルランドの身内仲間500人で始まったイベントが、5年間で50,000人が訪れるグローバルイベントに急成長した経緯を語ります。

そして今年は、発祥地であるダブリンを離れ、メジャーとはいえない都市リスボンに移動し、町中を大規模ジャック。ひとつの国(彼らにとっては外国)の一大行事と化しています。

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メインステージはPaddy中心に進行され、最初のスピーカーはポルトガル首相。
さらっと登壇していますが、さらっと登場が、首相です。セキュリティらしき人の多さがことの重さを物語ります。
 
リスボンが世界一の起業家の輩出拠点そして聖地になることをここに宣言します」
街をあげてものすごい力の入れようなので、現地にいると殊更本気度が伝わるのです。地下鉄のありとあらゆる枠から、ATMマシンの待機画面まで、全部WebSummitあるいは関連のインキュベーションの広告です。
 
次に、政界の重鎮達が登場。

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ヨーロッパはオワコン?蔓延する悲観主義について
全否定、ヨーロッパはオワコンではない。ギリシャBrexitなどのEU内での経済不安定はあるものの、ヨーロッパにおけるデジタル革命は今まさに始まったばかりで、今決断を下すのはナンセンス。経済的にも、地理的にも、元々持ちうる企業技術を踏まえても、可能性の宝庫。まだ発展途上ではあるが、この先は世界を牽引するテクノロジー大国になる(断言)。アメリカがすでに飽和化しつつある一方で、世界のイノベーションを率いるのはヨーロッパになるだろう。
 
キーワードは教育、アントレプレナーシップ精神
経済危機に直面して職を失った人々、満足に稼げない人々はいる。ただ、その一方で、マーケットをきちんと見極めれば可能性は無限にひろがっています。諦めないて、なにが問題か見極めること、また起こりうる弊害を予期する能力。政治家が今果たすべきは、そのような力を若いうちから植え付けてあげること、その基盤作りです。
 
次に、俳優(バットマンのロビン)のJoseph Gordonも登壇。

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起業家なのだそうです。会場内は、モデレータの言葉を借りると、「Beyonceのライブか!」といった雰囲気。参加者が自分のスマホでライトアップ中。

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そしてリスボン市長による開幕宣言。この満員会場のWi-Fiを快適にしている(奇跡を起こしている)、テレコム社長には拍手喝采。

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一連のオープニングはこのような雰囲気で、とてもバブリーで激しいですが、忘れていけないのは、これはスタートアップイベントという事実。そう感じた裏エピソードを一つだけ最後に。
このオープング前に日本人ツアー含めアジア参加者の関係者集めて主催者がツアーをしてくれました。そのときCollision代表(アメリカ版WebSummit)が教えてくれた話ですが、WebSummitは、泥臭いこともたくさんしています、というこ。
たとえばこの小さなバンで、スタッフが、ヨーロッパ20都市以上を数ヶ月かけて回ったらしい。各地でこのバン中心にミニWebSummitを開催して体験してもらい、リスボンにきてね、みんなで盛り上げよう、と。一都市ずつ口説いたそうです。

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オープニングの参加者たちの熱狂をみて、改めて、全員にとって何かが”起こる”場だと実感しました。
明日から楽しみです!

ad:tech new york「二大巨塔とどう戦う?メディアのキーマンが語る、これからの未来。」

こんにちは。ad:tech new york 2日目のオープニングキーノートまとめです。
(ご参考)1日目の記事は、こちらから:オープニングキーノート公式セッション

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登壇者はこちらの面々。MAGNAのDavid氏がモデレータです。

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Cross Screen(複数のスクリーン間を流れる)がもたらす影響について
結論、コンテンツへの接触機会が増えたから良いこと。
Cross Screenだと捉えるのはこちら側の問題であって、ユーザーからすればタブレットだろうがPlayStationだろうが関係ない。さらにデバイス問わず、情報源がfacebookかsnapchatすら関係ない。欲しい情報を取るためならどんな手段でも取る。逆に、届けない情報があるならどんな手段を使ってでも届ける必要。
ただ、ビジネスの話に戻すと、たとえば、今までクライアントに提示していたような、フローチャートが機能しなくなるのが課題。エクセルやpptで表現できないような動きをユーザーがするから、理解させるのが難しい。またScreen(各SNSプラットフォームも含むイメージ)が複数、KPIもばらばら、正確なメディア指標を断言しづらい。以前と比較して、クライアントへのメディアのセールスが難しくなった。
 
これだけ劇的な変化がある中で、変わらないもの(TVを示唆)がある理由は
デジタル予算が増える一方で、テレビ予算も増え続けている事実がある。だってテレビって、効果あるじゃない!信頼性、コンテンツの高さはTVの強み。(ただ、huluはTV扱いとのことです。おそらくnetflixもそうです。)
デジタルの話になると、コンテンツの中身より、どこに、だれに、届けるかに論点が寄りがちなことに疑問感。アドテクが直面している問題です。結局は、デジタルだろうが、TVだろうが、大事なのはコンテンツでしょう。
 

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メディアの正しい指標のあり方とデータ
昔は良かった、簡単だった。クライアントが一発で納得する共通指標が、今の時代はなくなってしまった。もう一度、メディアの正しい指標のあり方とデータ作るべきでは。ただ、何が良いかの答えは定まらない。
それでも売るためにデータは取る必要があるので、各メディアが独自の方法で取得、独自の成長を遂げてしまった。早く統一しないと手遅れになる。今がチャンス。
自社ではもてなくて、でも敢えて欲しいと思うデータは?の問いに対しては、Amazonインサイトデータ希望に皆うなずく。
データ保護問題については、このモバイル社会では、キャリアの動きに強い期待。
 
未来へのキーワード「VR」「AI(特にmessaging)」
VRは、テクノロジー業界とエンタメ業界の利害が一致して、成長スピードも近く、比較的順調に動き出している最近では奇跡的な事例。ただ、コンテンツメイカーのほうが遅れている印象。コンテンツさえ揃えば、爆発的に流行る。メディアの未来はここにあるといっても間違いない。
PokemonGOが良い事例。ただ、もっと企業パートナーと組んでマネタイズできたはずなのに、あれは単体で盛り上がった。テクノロジードリブンで、広告収入なしにビジネスが成り立つのは驚異にもなりうる。
chatbotについても強い期待。ただ、大きな盛り上がりは2018年頃になるのでは、と予想。

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最後に、海外カンファレンス恒例?一言質問シリーズ
アドテクノロジーといえば何を連想しますか?
「transparency(透明性)」
「boooooo(ブー)」
「no comment(ノーコメント)」
「necessary evil(必要悪)」
 
boooooo !
以上です。
 
ちなみに、今参加中のVRセッションも結構人入っています。
KEYNOTE: NEW MEDIUM, NEW RULES: HOW VIRTUAL REALITY WILL TRANSFORM MEDIA & ENTERTAINMENT

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ミレニアルはもう古い?時代はGenerationZ。公式セッション1日目速報

今朝のキーノートに続き、午後の速報です。 

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公式セッションは、同時に3セッションが繰り広げられる。
TItan Hall
Brightline Hall
Fenox Ventures Hall
特に部屋別のテーマ設定はない模様。以下にて、特に混んでいた部屋をチェックしました。
 

<目視確認で、参加者が明らかに多かったセッションを赤字で囲う>

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混雑状況だけで考察すると以下2点:
 
①米国市場だけ見つめるのはもうダメかもしれない?
米国のカンファレンスで、外国市場が注目されることはあまりないとい勝手な先入観があったので、China Marketのセッションが賑わっていたのが印象的だった。ただ、話されている内容は、さほどディープではなく、WeChatがありますよ、Googleではないですよ、などわりと初歩的な内容。
 
②時代はGenerationZ
GenerationZとは、2000年以降生まれで、スマホがない世界を知らない世代。ちなみにミレニアルはもう1980-1990年代、ネットがない世界を知らない世代。ミレニアルとGenZの間も激烈な壁がある。
GenZは、一つのサービスやブランドへの愛着と切り替えが激しすぎる、が故に、次に何が流行るか全く読めない、というのが大きな特徴。
ちなみに、VolvoAudiのトップ2人だすごい!と思い隣のセッション参加したけれど、結構空いていて、おや?と思い隣の部屋(GenZ)を覗いたら、激混みだった。強い興味関心がうかがえます。
 
 盛り上がっていたセッションはこちら:
 
  BRIDGING THE ONLINE TO OFFLINE CONSUMER EXPERIENCE という名のコマースセッション。

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ビーコンは企業のエゴではないか、ビーコン活用で実際に幸せになった消費者がいるのだろうか?
という問いに一同と会場に盛り上がる。そこまで詳細な位置情報をとるにはまだテクノロジーがついてきていない。今は、どこに住んでいて、職場がどこで、今は旅行にきた、その程度の大規模な位置情報で十分だと考える。まずはそこの精度とユーザービリティをあげるべき。
アプリ作る作らない論は、作らないが優勢。理由は、ユーザーの平均起動アプリ数の限界、今から参入は遅すぎる。逆に巨大プラットフォームアプリのAPI連携などが広がっているので、そこに乗っかった方が価値。
 
これは今朝のeMarketerのプレゼンにもつながりますね。スライドデータ手に入れたら載せます。
 
また明日!

ad:tech new york オープニングキーノート「変化は気持ち悪いけれど、備えあれば憂いなし。」

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今年20周年のad:tech newyorkに参加しに、NY Javits Centerへにきています。

 先ほどのオープニングキーノートについて、簡単にメモをまとめます。さすがTobaccowala氏、会場は超満員。スライド無しで、特にオーバーなリアクションもなく淡々としたスピーチなのですが、人を惹きつける不思議な話し方をする方です。時代の流れが早すぎてスライドなんて作れるか、次がeMarketer(素敵なスライド盛りだくさん)と笑いを取りつつ、開始。

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これからの時代のキーワードは3つ
まず前提として、20年前に初めてアドテックに参加したときは、Googleなんて誰も知らなかった、Facebookなんて存在なかった。そんな状態なので、当時からこの現状をずばりいいあてた人は、もちろん誰一人いない。故に「これが未来だ」と断言する人はだいたい怪しいので信じないように(笑)。未来は驚かされるものなので、まずは謙虚に、考えてみましょう。
 
1. Globalization
アンストッパブル。必ず押し寄せる、避けて通れない道です。聞こえはいいが、特に個人レベルに落とすと、Globalizationを喜ぶ人は少ないのではないか。世界で勝てなければ勝つことができない、激しい競争社会がはじまる。負け犬が必ず生まれる。反対派も増えるだろう。その中で必要になるのはリーダーシップ。
 
2 Demographic Shift(人口移動)
同じく、アンストッパブル。必ず押し寄せる、避けて通れない道です。
中国とインドが良い例。同じ10億人大国だが、中国は平均年齢40歳、一方でインドは20歳。理由は明らかに中国の一人っ子政策。経済にも表れていて、子孫に期待できない高齢化社会は貯金が恒常化する。若い国、年老いた国の差が広がっていくだろう。経済の中心は若い国にシフトしていく、アフリカがその巨塔。だが、それに言及する人は少ないのが現状。Demographic Shiftはかならず現実。問題だからといって解決策ばかりうたうのではなく、現実としてしかと受け入れて、先回りして動きましょう。
 
3 Digitalization
これも同じく、アンストッパブル。テクノロジーは新しい宗教。Digitalizationが、モバイルという神の力をあたえてくれた。特にこのDigitizationについては未来は明るい。
 
結局これらが相互に作用しあって、ゆるやかだけど確実に、transformation(転換、変化)が起このです。
1. Globalization
2. Demographic Shift(人口移動)
3. Digitalization
 
 
変化は気持ち悪いけれど、備えあれば憂いなし。

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 この転換を正しく見極め、波に乗って生き残るには、視点を変える必要がある。Transformationは気付いたら終わっている。例えば「Uberは車持つ必要をなくした」のであって、「Uberはtaxiのライバル、taxiの危機」と騒ぐのは、違う。Second Lifeが流行らなくなった理由も、人が異空間でのつながりに興味がなかったのではなく、単にモバイルが急速に発達して外でもつながれるようになったから。つまり、Connected Eraが全てを変えたのです。
 
でも正直な話、Change sucks !! みんな変化は大嫌い。それは年をとればとるほどその傾向。私自身も勤続30年が経ちます(笑)。
変わるためには、新しいこを学ばなければならないが、新しいが故に正攻法がない。それが厄介ですよね。でも挑戦しましょうね。特にこの業界は人が資本でしょう?
 
そこで、このConnected Era に備えるための4つのアドバイスです。
 1. 毎週5-7時間をを "新しい" インプットの時間にあてよ。
 2. 信じていることを180度逆のことを考えるくせをつけろ。
 3. Brands Matter.  ブランドがさらに重要になると自覚せよ。それは個人でも、企業でも同様。
 4. ああだこうだ、読むんじゃない。ともかく、やれ。
 
そして企業へのアドバイスは、CMOを全企業の役員に配置すること。役員会、必ずCFOとCTO(CIO)はいますが、CMOがいる確率はかなり低い。それは致命的。各企業の重要な意思決定ラインに必ずCMOがいれば、変化に耐えうる。生き残れる道を必ず見つけることができる。
 
最後に
テクノロジーも進歩したことで、生活もますます快適になりました。
今はとても良い時代です。
でも、その進歩を、ちゃんと実感できていますか?
あなたの生活は、豊かになっていますか?
 
一度、PCを閉じて、スマホから離れて、外に出てみましょう。
きっと明るい未来がみえてくるはずです。

 

https://ny.ad-tech.com/

これが、RISEの最終ピッチに残った3社です。

RISEに参加しています。

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PITCHステージでは、昨日までの2日間ずっと予選が繰り広げられていた。本日3日目は、最終ピッチに残った3社が、メインのCenter Stageでプレゼンをする。イベントが一番盛り上がるタイミングだ。4分のプレゼンの後、ジャッジ3名からの質問の時間が用意されている。結果発表は夕方16:00から。ちなみに、いま現地は12:00くらい。

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こちら、ジャッジの面々。質問が止まらない。いい意味で、怖い。
 
最終に残った3社はこちら。
 
1.SVET
"smart lighting"の会社。LED電球のスマート家電。ずーっと同じ明るさでつきっぱなしは、健康的ではないよね、というコンセプト。たとえば太陽光のように、寝起きは徐々にまぶしかったり、読書のときは読書に適したライト、リラックスしたい時は少し薄暗い照明など、臨機応変に対応する電球だ。

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PHILIPSなどの大手が出しているスマートLEDとの違いは、自分で設定する必要がなく、基本すべてがAutoな点らしい。が、そのAutoの仕組みyはQ&Aの時間切れで聞けなかった残念。競合比較では、価格でも優位性があるとのこと。
 
そういえばIoTとかwearableという言葉、この3日間で一度も聞いていない。おそらく、もはや当たり前すぎて死語なんですね。
 
 
2. tripinsiders
旅行するときは、Uber(移動)+Airbnb(宿泊)+ tripinsider(アクティビティ)で決まり!というサービス。TripAdvisorのおすすめよりも、実際のローカルのおすすめを聞いたり、彼らにガイドしてもらったほうがよりリアルな体験ができるだろう、といった思想。

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ローカルのガイドをInsiderと総している。基本的にはBtoCモデル。単なるマッチングプラットフォームではなく、旅行のビデオコンテンツにも注力していて、メディアとして機能している。メンバーの経歴が華々しく、プレゼンも今後の計画の資料もすごくこなれていて、スマートな大人ベンチャーといった印象だった。まずは台湾でテストマーケティングからローンチらしい。なぜ台湾なんだろう、気になる。
 
 
3. mytaxiindia.com
インドのタクシー配送プラットフォーム。インドお得意芸の、人口パワーとカオスな市場を活かしたサービスだ。日本交通が出資している。一番盛り上がっていたので、おそらく優勝候補

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インドのタクシーは、窓口も価格帯もクオリティもバラバラ。一方で、人口の5%しか自家用車を持っていない一方で、交通(主にバス)も完全には整っていない。多くの通勤者は、最寄りのバス駅までタクシーで行って、そこからバスに乗るといった現状だそうだ。
mytaxiindia.comでは、Global Distribution Systemと称するプラットフォームをAPI開放して、B2B中心に展開していくらしい。 例えばExpediaに、インドのタクシーを呼ぶ=mytaxiindia経由、としていくモデル。Uberの比較をよくされていたが、インド全体の人口比に比べたらUberのシェア既存のタクシーもまだまだで、果てしないブルーオーシャンなので特に気にしてません、といった様子だった。そもそもインドのタクシー業界、88%以上が組織化されていないのには驚き。
ジャッジがあまりインド通でないようで、ところどころ会話が成り立っていなかった感が少々。ただあと数時間あるので、結果発表で、ばっちり決まるでしょう。
 
 
以上、客席より速報でした。立ち見すげい。

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