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Tech Hunting 101

テックなカンファレンスの中の人です。主に海外出張先から、速報をまとめます。

【WebSummitまとめ・会場編】ひたすら出会い続ける、出展社とネットワーキングの様子

 

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WebSummitの魅力、ネットワーキングについて紹介します。もちろんコンテンツも魅力的ですが、講演中も、隣に座った人とHiするのは当たり前。よっぽど腹をくくらない限り、一人ぼっちになることはできません。非常にオープンなイベントです。単身参加の外国人も多い。どんな人がどんな目的で参加しているのか?概要をまとめます。

 

WebSummit 概要
参加者数:53,056名(内インベスター1,300名)
参加者国数:166カ国(!)
出展企業:1,490社
登壇者数:677名
主催:WebSummit社(ダブリン)
 
※普段イベント主催者なので肌感でなんとなくの人数はわかるのですが、実際、この数は本当にいると思います。常に3万人強は会場内を回遊している印象。
 
出展者は3フェーズに分割
ALPHA:アーリーステージ(BETA以外全部)
BETA:100-300万ユーロ調達済み、あるいは市場評価がそれ同等と判断された企業 by事務局
START:300万ユーロ調達済
構成比率は、ALPHAが全体の60%、BETAが25%、STARTが15%
過半数を占めるALPHAが、各企業の持ちスペースも小さく密集具合からか、最も人も集まっているようにみえる。

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18カテゴリー別
上記3フェーズが、各18カテゴリに分割される。例えばFintechゾーンの側ではMoneyConfを開催しており、ゾーンの側には関連のあるステージがそれぞれ配置されている。そのゾーンだけで一つのイベントとして成り立っている。「僕イギリスから来たんだけど、SaaS Stageを見に来たの。だから明日で帰るよ(SaaSが2日間のみで翌日以降は別テーマに衣替えのため)」という人とも普通に出会ったりする。参加費は早割でも平均800ユーロはくだらないのだが、掻い摘んだ参加でもちゃんと元取れたな、と思わせてくれる濃密さだ。
Advertising
AI
BigData
Content & Media
Design
eCommerce
Education
Enterprise
Entertainment
Fashion
Fintech
HealthTech
Marketing
Music
Travel
Robotics
Sports & Fitness
VR
※目視につきアップデート可能性有

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人の集まりではVR系、IoT、Robotics系が多い印象。ただ、実際に体験できる点が大きいのと、日別で出展者が変わるので一概にはいえないが、AutoTechゾーンを作り自動車特化にしている影響もあるのか、自動車関係の出展も目立つ。

 

5万がいる中での、マッチング方法は?
公式アプリ上に参加者全員とのチャット機能がついているので、場内は名刺いらず。皆、アプリ片手に会場を歩く。
⬇︎このように参加者誰にでもメッセージが送れる。試しにカルロス・ゴーン氏にもメッセージを送ってみたのは既読スルーだったが、某企業のVPにHiと送ったのは返事がきてNightSummitで会えることになった。会いたいと思ったら、だいたい会える。かも。

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加えて、Investor Passを購入すると、参加スタートアップ企業の全情報の入ったスプレッドシートが提供される。そのシート上で、例えば、国、社員人数、サービス内容、などでソートをかけ、当日会場で会うアポイントメントまで完結できる。特にALPHAについては、日別で出展者が異なってしまうので、なおさら事前マッチングが重要になる。ちなみにいつ出展するかは事務局の意向で決まる、らしい。
 
ネットワークといえばここ=名物NightSummit
会場で少し会話をしたら、後は「See you later at NightSummit.」となるのが比較的お決まりのフレーズ。ほぼ全員かならず参加するのが、このNightSummit。パーティは会場ではなく街の一角がすべてWebSummitにジャックされる形。特定の店ではなく、WebSummitのサインがあればどこでも入ってOK。お店によって、参加者は全て20% OFFだったり、太っ腹なお店は1杯無料だったり、特別カクテルが出てきたり、好きな盛り上がり方をするお店を選んで参加することができる。
21:30開始だが、1:00amになっても街は明るく賑やかだった。

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そして翌日は9:00amから長蛇の列で、会場へと向かう。4日間続く。

【WebSummitまとめ・ステージ編】 Chief Security Officerが語るfacebookの安全性と、BMWが描く自動運転の未来

中心のCenter Stageでは平均20分ずつ、21に分かれる分科会(といっても大きな部屋は1,000人収容だったりする)に登壇する中でもスター選手が登壇する。オープニングを飾ったFacebook、メインパートナーであるBMWの講演についてまとめる。

 

スーパーコンピューターが、2021年に自動運転に実現する

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今回BMWは、いくつかの登壇に加えて、ブース出展=自動運転体験ゾーンも行っている。昨日のカルロス・ゴーンの登壇は、このBMWの大型パートナーシップがあったからではとも思わせるような、力の入れようだ。今日もCenterStageに自動運転の責任者、Senior Vice President Fully Automated Driving, Driver Assistance, BMW Group(すごい肩書きですよね)が登壇。自動運転実現への構想について語った。

 

変化は徐々に、社会との共存が肝

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実装の手始めは、リモート駐車から普及させる。情報処理量も公道よりは少なく、駐車場内をスマホで操作すれば、人の出入りの幅も駐車スペースに充てられる。

だが、急速には起こらないと強調。BMWではフェーズを5段階にとらえており、一つずつステップを踏んで、社会との共栄を目指していく。

 

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今後の構想については、customer、 technology、communityの3軸で語る。特に、customer、communityについての言及が多かった。テクノロジーで達成するのは当たり前、その先にどんな豊かな生活が待っているのか、ビジョンを強調していた。

実際に、テクノロジー技術だけを語るのではなく、その先にどんな生活が待っているのかを語ることが大事、とオープニングでもPaddyが示唆していた記憶がある。

  

オープニングには、facebookCSO=Chief Security Officerが登壇

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・DAU 11億人のうち、9億5500万人は北米以外在住、内2億4600万人がヨーロッパ在住

・しかし、66億人のうち、たった30億人しかインターネットへのアクセスがない実情

 

ネット環境のない全ての人にサービスを届ける。そして"Make the world more open and connected.. SAFELY"を実現。

前提として、セキュリティと安全性を混同してはいけない、という点を強調。セキュリティが整っていても、人が傷つく可能性は沢山ある。facebookは、その安全性を追求していく。

 

facebookアプリさえいれておけば安心な時代?

一例として、ネット上で一番恐ろしい脅威ともいえるパスワード流出、アカウントジャックへの対策。

オーソドックスなログイン認証ももちろん行うが、もし仮に、PCを無くして、同時にスマホも無くして、パスワードを忘れた場合、どうしますか?email認証と答えると思いますが、さらに、emailも誰かにジャックされたら?

facebookは、ソーシャルグラフを活用した独自の認証システムで対応。友人を表示し、その中から信用できる相手を選び、直接連絡して、その相手がverifyするとアカウントが復活する、というもの。

さらに、モバイル上は更に様々な危険が孕んでいる。そもそも端末自体が安全でない可能性もあるし、知らない間にDLしてはマズいサービスをユーザーが使ってしまっている可能性もある。それを個人の自己責任とする?NO。facebookはそうしません。"Facebook apps as self defending apps"として、facebookがユーザーの安全を担保する。パスワードがブラックマーケットに出ていないかも膨大なコストを投じて調べている。最も安全なプラットフォームを目指しています。

 

最高のサービス、本当にユーザーを幸せにしているか?

現実世界での安全性が肝となる。それを実現するのは、エンジニア、テクノロジスト、そして政府。最も安全なプラットフォームとして、facebookもそれを内に閉じずに、オープンソース化している。

最後に、安全性、セキュリティ、信頼、その3つが合わさってはじめて良いサービスが実現します。サービス作りに携わっているこの会場の多くの人々に、それを心にとめてほしい。(拍手)

 

 

以上、反応も良く人の入りも多かった2部を、11月9日朝につき、アイスブレイクは99%大統領選ネタの現地よりお届けしました。

 

参考記事:そもそもWebSummitって?イベント概要はこちらから