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Tech Hunting 101

テックなカンファレンスの中の人です。主に海外出張先から、速報をまとめます。

Scaling Bitcoin PhaseⅡ に参加したら、知恵熱が出た。

12/6-7に開催されるScaling Bitcoin PhaseⅡ に参加しに、香港に来ている。 

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Scaling Bitcoinって?

PhaseⅠは9/12-13にカナダのMontrealで開催。過去最高のビットコインカンファレンスだったと聞いていたので気になっていた。仕事柄、内容もさておき優良なカンファレンスそれ自体にもめちゃめちゃ興味がある、わたくし。

Scaling Bitcoinは、DeveloperのDeveloperによるDeveloperのための会議。世界各国からHacker達が集いディスカッションを行う。"Works in Progress"が象徴的であるように、PhaseⅠでは課題を抽出し合い、PhaseⅡでは実際の解決策や現在の進捗について話し合う。

中央の統一機関なしに個々の存在が全てのビットコイン。おそらく今日ここで議論されたことが今後の流れをつくっていくのだろう。カンファレンス的にはルールは決めちゃいけないという決まりで、ここにはそれくらい影響力のある人が集まっている。ここでできた共通認識をもって各自開発を進めるのだと思う。

参加者は250名ほど。前回のMontrealと同規模だと聞いた。2回連続参加者は半分くらいらしい(すげぇ)。国籍は世界各国からまんべんなくといった感じだろうか。香港開催だけあって中国の同時通訳利用者が21名いたが、公用語はすべて英語だ。

展示はない。1つのメインステージに皆が集う形。朝ごはんにはじまり夜のパーティまで全員共に行動する。合宿型イベントに近い。

ちなみに昨日$400/BTCまであがっているけど、それはScaling Bitcoinのせいだと言われている、そんなカンファレンス。

概要はこちら:

scalingbitcoin.org

 

 

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入り口でネームカードをもらった。自分に当てはまるステッカーを貼る。

青:Business

オレンジ:Developer

緑:Miner

ピンク:Media

オレンジ(Developer)がほとんどだ、あるいはオレンジと青(Business)のセット。たまに全部のシールをつけているツワモノがいるが、オレンジだけで8割だろう。青とピンク(Media)つけているのなんて私くらいだ。先述したが、DeveloperのDeveloperによるDeveloperのための会議であって、ビジネスカンファレンスではない。「マーケティングや法律の話はしない」と冒頭で主催者(すごくイケてるので後述する)が話していた。受付の前から薄々感づいてはいたが、多分わたし一番、場違いだ。

09:05 BIP99 and uncontroversial hardforks by Jorge Timon
09:30 Fungibility and scalability by Adam Back
09:55 Zero-knowledge proofs for Bitcoin scalability and beyond by Madars Virza

朝一のトピック、20分ずつ3連続。質疑応答がひっきりなしなので30分ずつくらい。

・・・・??? やばいかもしれない。変な手汗が出てきた。

隣の席の某カンファレンスのキーノートスピーカーかつ超有名人(なぜか仲良くなれた。Breakthrough Summitを主催して本当によかったと思う、改めて。)に聞いてみた。

「これ100%みんな話を理解できているもの?I am very不安になってきた...。」

「HAHAHA! わかるわけないじゃん。多分一人もいないよそんな奴!」

そういうことか。

ビットコイン界の最高峰のイベントで、超有名人たちが集っているのだ。簡単な話題なんかするわけがない。彼らのとんでもなく高いIQを駆使してですら理解に困ることについて、地球中から頭脳を集めて話し合うのだ。

急に気が楽になった。

わからない言葉を宿題として持ち帰り(今はわからなくてもいいけど半年後くらいには知らないと置いてきぼりになると思うから)、そして場違いながらも日本からの数名に入れた奇跡に感謝して、わかる限り自分の言葉でレポートすることに専念しよう。

 

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※撮影禁止なので、他の写真がない※

会場の様子は、ともかくすごい熱気で、参加者意識がとても高く、質疑応答も止まらないしBreakが終わってもずっと話し続けているので次のプレゼンが始められない、主催者嬉し泣かせな雰囲気。

 

本日のハイライトは、このMiner's Panelだろう。

PRESENTER: Xiang Fu, Marshall Long, Gang Wu, Wang Chun, Robin Yao, William Tang, and Mikael Wang (moderator)

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一番盛り上がり、夜のパーティでもあれは最高だったとひたすら騒がれていた。地球上の90%のhash powerがここに集まる。よく集めたなとも思うし、逆にこれで90%になっちゃうんだ、という驚きもある。Mining Poolの過半数が中国にあるだけあって、それを脅威と感じるかどうかが議論の中心だった。ちなみに、Miners Panelとあるけど、彼らはどちらかといとMining Poolの経営者的な人たちで、Minerはこれよりも無数にいます。きっと今わたしの隣に座っている人もそう。

このパネルで、象徴的だったのは、このイベントのオリジナルTシャツにも印字されているこのメッセージ。Don't trust. But verify.

結託したMinerの存在は脅威か?との問いに対して、何言っちゃってんのそもそも信じてないし(笑)! の答え。そうだった、ビットコインって、信用貨幣じゃなかった。

※お尋ね:hash powerてなんて訳せばいいんでしょうか。

 

【朗報】実は、Youtubeで全部公開されております!

全セッション載っているようなので、気になる方はみてみてください。

www.youtube.com

 

 

【まとめ】Day1の議論のポイント

まとめというか、場違い女は、「今日のカンファレンスどうだった?」とパーティ中に参加者に聞きまくったわけです。そこでのトピックに多かったことをまとめてみた。

↓こんな香港の夜景を横目に(それどころじゃなくて写真下手ですみません)。f:id:yukofuruichi:20151207105816j:plain

・UserのPrivacyの問題。匿名性をどう守るか。匿名性って必要?という話も含め

・Block Size、引き上げたほうがいいの?その方法は?いやそもそも上げない方がいい問題

・Great Firewall の存在も含め、中国の立ち位置は無視できない

当たり前だが、ビジネスカンファレンスとはだいぶ内容が違うと思った。そしてビジネスカンファレンスよりもこちらの方が強いんだろうな、とも正直感じる。

 

以上、香港からお伝えしました。

→2日目へ続く。 

 

※訂正コメント、募集中※