【WebSummit開幕・速報】アメリカはオワコン?ヨーロッパの時代が始まる。
50,000人が集結。オープニングのPaddyの登場に会場が熱狂。
Web Summitの発起人、Paddyが登場。アイルランドの身内仲間500人で始まったイベントが、5年間で50,000人が訪れるグローバルイベントに急成長した経緯を語ります。
そして今年は、発祥地であるダブリンを離れ、メジャーとはいえない都市リスボンに移動し、町中を大規模ジャック。ひとつの国(彼らにとっては外国)の一大行事と化しています。
メインステージはPaddy中心に進行され、最初のスピーカーはポルトガル首相。
さらっと登壇していますが、さらっと登場が、首相です。セキュリティらしき人の多さがことの重さを物語ります。
「リスボンが世界一の起業家の輩出拠点そして聖地になることをここに宣言します」
街をあげてものすごい力の入れようなので、現地にいると殊更本気度が伝わるのです。地下鉄のありとあらゆる枠から、ATMマシンの待機画面まで、全部WebSummitあるいは関連のインキュベーションの広告です。
次に、政界の重鎮達が登場。
ヨーロッパはオワコン?蔓延する悲観主義について
全否定、ヨーロッパはオワコンではない。ギリシャやBrexitなどのEU内での経済不安定はあるものの、ヨーロッパにおけるデジタル革命は今まさに始まったばかりで、今決断を下すのはナンセンス。経済的にも、地理的にも、元々持ちうる企業技術を踏まえても、可能性の宝庫。まだ発展途上ではあるが、この先は世界を牽引するテクノロジー大国になる(断言)。アメリカがすでに飽和化しつつある一方で、世界のイノベーションを率いるのはヨーロッパになるだろう。
キーワードは教育、アントレプレナーシップ精神
経済危機に直面して職を失った人々、満足に稼げない人々はいる。ただ、その一方で、マーケットをきちんと見極めれば可能性は無限にひろがっています。諦めないて、なにが問題か見極めること、また起こりうる弊害を予期する能力。政治家が今果たすべきは、そのような力を若いうちから植え付けてあげること、その基盤作りです。
次に、俳優(バットマンのロビン)のJoseph Gordonも登壇。
一連のオープニングはこのような雰囲気で、とてもバブリーで激しいですが、忘れていけないのは、これはスタートアップイベントという事実。そう感じた裏エピソードを一つだけ最後に。
このオープング前に日本人ツアー含めアジア参加者の関係者集めて主催者がツアーをしてくれました。そのときCollision代表(アメリカ版WebSummit)が教えてくれた話ですが、WebSummitは、泥臭いこともたくさんしています、というこ。
たとえばこの小さなバンで、スタッフが、ヨーロッパ20都市以上を数ヶ月かけて回ったらしい。各地でこのバン中心にミニWebSummitを開催して体験してもらい、リスボンにきてね、みんなで盛り上げよう、と。一都市ずつ口説いたそうです。
オープニングの参加者たちの熱狂をみて、改めて、全員にとって何かが”起こる”場だと実感しました。
明日から楽しみです!